スイカが好きなフリをする

博士後期課程D3/看護学/障害学/社会学/研究や旅行、日常で思ったことなどを楽しそうに書いています

コミュニケーションのはなし1

大学院生になってから食堂で食事を摂ることが多い。
すると食堂のおばちゃんとも顔馴染みになる。
顔馴染みにといっても挨拶や世間話をするくらいである。




しかし、ある時から重鎮とも思しきおばちゃんが2週間ほど見られなくなったので私は気にしていた。
聞いてみると、「事故に遭って入院している」
というではないか。


あまりにビックリして、「お大事にとお伝えください」と他のおばちゃんらに言った。
そんな他人事のような。
全く知らない人に宛てて言うことのように。



ご飯を食べ終えてから、
「やっぱり、お大事になんて優しい言葉じゃなくて。早く戻って来てください、って言っておいてください」
と言うとおばちゃんらは
「そりゃあクスリより効くわ」と笑った。



コミュニケーションや話は人に影響する。



私は退院してから通院を続けていると、長い間世話になっていた作業療法士から「いつまで病人してるん?」と言われた。


当初は「好きでやってるんじゃねえよ(心の声)」と、腹の底では怒りに震えていたが通院が終わった頃には解釈が変わっていた。今でもその作業療法士さんが大好きである。いい言葉をもらった。


この人がするリハビリは面白い。
通院当時はとても楽しみにしていたことを覚えている。



私が仕事していた頃も、訪室すれば「またおもろい人来たで」と言ってくれたり、自己道尿の手技習得のために「君はうまいこと言ってくれるからがんばるわ」などの反応もあった。




深刻な状態であっても、他者から予想してない方向の意見を受けたら頭が切り替えられる。
深刻な状態は変わらなくても、捉え方は考えられるようになるんじゃないか。



ちょっとした一言に救われる。




友人や先輩と話していてもよくある。
自分で考えこねていてもどうにもならんことがたくさんある。
もちろん諦めることも多い。笑う。