キャンパスで猫プロと戯れていると、遠くにレアキャラを見つける。私は小走りになって相手の視界に入ったあたりで声をかけて相談する。推定50代女性先輩から「あなたまだ若いんだから」と指摘があった。
そうか、それは若いわな。私は若いなりに若くないこともやっていくのだ。むしろ、やってきたという自負がある。
その言葉は状況によっていろんな意味があるけれど、トラップにひっかかってはならない。若いからやってはいけない、実行できないなんてことはないのだ。
私が修士課程に在学していた時の同期生は私以外みんな年齢が30overで、結婚してたり、子どもいてたり、定年退職してたりだった。今の私にあるのは偏って育んだメンタリティなので、すぐに噛み付くこともあるし、やりたいように考えてやっている。そしてたまに自分でもびっくりするほど、吠えたことがあった。使える牙を、持っている。
生き急ぐつもりはないけれど、年齢がどうとかでできなくなることは少ないはずなのだ。
そんなところではあるが、先輩から「いつまで下から入り込んでくんねん。私たち同期じゃろがい。」と釘を刺された。
ふむ。今まで私はきっと先輩に対して絶対服従の姿勢で、(仮に)(あくまで想定だが)先輩がシマウマを見て「あれはトラだ」と言えば私も「トラですね」と言っていた。決して生返事ではない。ちゃんとシマウマを見て、認識した上で淀みなく、トラだと言える。
いよいよ私は変わるときかもしれない。とりあえずメタモルフォーゼしとこか。
生返事、最近意味を知った。生醤油も最近読めるようになった。我々は『生(なま)』という言葉に踊らされている。紳士淑女は生という言葉に弱いのだろうか。
最近、生タピオカという言葉で広告しているお店を見つけた。確かに私も生自転車とか生リュックとか出てきたら、そそられるものがあるもんな。やっぱり、生ってすげぇや。
あまり上から物を言うのが得意ではないところがある。『どうしてお前がそんなこと言うねや』と自分に対して思う。自意識だ。
足を組んだり、人の頭を撫でたり、などの行為に対して『自分はそんなことをしてもいい人間なのだろうか』という思いがあるからできない。自意識すごい。
御座候の大判焼きはすごいな。美味しくない時がないもんな。