スイカが好きなフリをする

博士後期課程D3/看護学/障害学/社会学/研究や旅行、日常で思ったことなどを楽しそうに書いています

布団はバルコニーから落ちるのよ

「あ”あ”っっ!!!」

 

 いやーびっくりしてまじで声が出た。掛け布団(以下、布団)をバルコニーから落としてしまった。どうしよう。下を覗いてみると、幸い、ひとつ下の階のバルコニーに引っかかってくれたみたいだ。長い棒とか使って現在地から布団を回収できないだろうか。いやでもそんなことしたら、今回は(?)自分が落とした布団を回収しているという大義名分を掲げてはいるとはいえ、はたから見れば「なんかそういう趣味の泥棒をしている」ようにしか見えないのだろう。おいおい布団泥棒だぜ。そこらへんの下着泥棒とはスケールが違うぜ。

 まあ冷静に考えて、それは非常によろしくない。それに、はたから見なくても、そんな棒が上から延びてきたらおそろしく気持ちが悪いことくらいは私にも想像はできる。いちいち書く必要もない気がしますけど、私は長い棒なんか持っていませんでしたよ。

 

 布団が落ちたその瞬間に私の声が出ているのですから、「バルコニーに干した布団を布団ばさみに挟んでいたにもかかわらず、強風に煽られて落ちた」のではなく、「バルコニーに布団をかけようとしたら布団を持つ私の手が滑ってしまい(布団と手が滑るはずはないのだが)、あるいは、布団を持つ私の手にあるべき意識が一瞬なくなって、布団が5階のバルコニーから下に落ちたのだ。

 

 というわけで、私の布団は下の階のバルコニーで干されているよ。今日は天気がいいから布団はふかふかになるんじゃないかなぁ。

 

 私が5階に住むようになってからいつも思って気をつけているのだけど、布団は落ちる前からすでにけっこう重いので、布団が5階から落ちて1階の人に当たると大事故になるだろう。こればっかりは、1階の人が「特殊な訓練を受けている人」であっても、大事故になることが免れないはずなのだ。

 

 ほんとうに危ない。すみませんでした。謝ってすむことではないよ。慌てて管理会社に電話するも、タイミングは抜群で、今日はお休みである。世界は私を中心に回っていないことがよくわかる。ふぁー。

 以前、同じマンションの2階(※1)に住んでいた時に上からバスマットが落ちてきて、「いやいやそんなことないやろ」と思っていたのだが、そんなこともありうるのだ。ちなみに、私も布団を落とすまでに布マスクは落としたことがある。布マスクは小さいので、大きな洗濯物に紛れていたことに気づかず、落としてしまったようだった。落ちたことに気づいたのは、洗ったマスクの数に対して干すべき数が合わないので、洗濯槽を探したり衣類に紛れてないか探したうえでバルコニーから下を覗いたら私のらしいマスクが落ちていたのだった。コロナ禍という情勢が情勢なので、なかなか敏感なものであり、違う申し訳なさがあった。管理会社に連絡してお詫びと事情を伝え、その入居者に廃棄をお願いした。

 

 布団が落ちた今日、管理会社が休みだった。そうなるとさらに申し訳ないが直接伝えるしかなく(管理会社が営業する日まで、他者のバルコニーを私の布団で占領するわけにもいかず、マンション入居者様に不思議で不快な思いも最低限にとどめたいので)、パソコンでお詫びと布団を回収したい旨を書いた用紙を作り、下の階の人のポストに投函した。いちおう部屋番号を入力して電話で呼び出してみたら、出てくれたので、慌ててお詫びと事情を説明し、回収させてもらえた。すみませんでした。ありがとうございました。

 

(※1)同じマンションの中で引っ越しをしたのは初めてだった。引っ越しとはいえど、部屋移動の扱いになるらしく、更新料の年月はリセットされませんでした。部屋移動にかかわる荷物の運搬は猫プロに手伝ってもらいました。ありがとうございました。そして猫プロは、3月に大学を卒業しました。おめでとうございました。

  ほかにも、年度末に友人が栄転したりとか、結婚したり、子どもを授かったりなどがあった。かかわった学生が卒業し、働き始めることもあった。周りの人が変わっていく中で、それを受けて変わっていく自分を感じていた。とりあえず29歳は、とてもいい。30歳が楽しみである。