スイカが好きなフリをする

博士後期課程D3/看護学/障害学/社会学/研究や旅行、日常で思ったことなどを楽しそうに書いています

仙台になりたい・3

 仙台到着一日目は移動に疲れてしまってコンディションがまあよくなかった。タイミング悪く眼の調子も悪くなってしまったのだが、対応できる目薬は持ってきていない。困ったもんで、これがなかなか稀によく起こる。先月あった構想発表会の質疑応答中にもレンズを外したくらいだからな。「わざわざいま起きんなよ」と思いながら発表を終えて、眼が痛くてかなわないので質疑応答中にしゃがんでレンズを外した。質問を受けながら携帯をインカメラにして鏡代わりにし、机の上にレンズを外して、まるでなにもなかったかのように姿勢を戻して質問者に向かって回答を続けた。

 

 30年も生きてればタイミングが悪く重なることには慣れてくるし、どうにでもできるようになるわい。なんとか代わりになる成分を含む市販の目薬をネットで探してみて、だいたいの見当はついた。

 仙台のアーケード街(※)を予約したホテルに向かって歩きながら視界に入るドラッグストアに入り続けても探してる目薬は置いていない。なんかどうも薬剤師がいないと売れないらしい。おいおい、いま18:00だぞ。この時間でドラッグストアに薬剤師が残ってるもんだろうか。

 

※仙台のアーケードはYouTube動画にも出てくる。仙台の魅力のひとつらしい。2021年にこの動画を見てて、仙台に行きたい欲が高まっていたんだ。

仙台の魅力を「夜に駆ける」に乗せて歌ってみた【替え歌】 - YouTube

 

アーケード街



 

 これはもうどうしようもないか...と諦めつつ18:08に入ったドラッグストアには薬剤師さまがいて、探している目薬もあるという!ああ、なんて私は日ごろの行いがいいんだろう!ありがとうございます!

 

 アーケードを歩いていると牛タン屋はよく目に入ってきたけれど、せり鍋はそうでもなかった。それもやっかいなことにマップアプリで調べて見つけた「せり鍋提供店」のだいたいは、二人前からの注文になっている。私はせり鍋を食べに一人で来ているんだ。まあ二人分を食べれなくはないくらいの身体をしているが、正直一度に二人分食べるより、ほかのものも食べたい。べつにせり鍋は今日食べなくてもいいので、重要な決断(二人前を一人で食べるかを決めること)は明日の私に任せよう。今日はもう疲れたよ。明日は夜にせり鍋を食べるスケジュールで一日動けるんだからそれはそれで楽しみじゃないか。

 

 目薬をさしつつ晩飯に立ち食いそばを食べた。そばはほんと何度食べてもどこで食べてもうまいし、ワンコイン以内に収まることが多い。こういうのでいいんだよ。ホテルは一泊してみてとても部屋の感じがよかったので、仙台ではこのホテルに連泊することになった。寝る前に帰りのフェリーが運航しそうかどうか調べたり、明日何をしようかどこに行こうかざっくり考えたりもした。あとは目薬による眼の回復増進を祈りながら寝た。

 

しょうが天そば



 

 

 

 

仙台になりたい・2

 東京駅から仙台駅まで予約したグリーン席に乗り損ねた。くそがよ。救済措置で次の便くらいの自由席がある号車に乗ってみると、思いのほか空いていてとても助かった。まあそれもそうだろう。最短90分で行けるところを、120分かけて進もうとしてる新幹線なんだから。乗車客が少ないのはなんとなくわかる。みんな早いのがいいんだろう?

 だけどな、これは私にとってありがたいんだ。時間がかかっても周りの人は少ないほうがいい。予約したグリーン席と30分なんかいくらでもくれてやらぁ。

 

 仙台駅に着くと、8年くらい前に見た景色とだいたい一緒な気がしてテンションぶち上がった。岡山県から北海道まで青春18切符を使って往復したとき、仙台に寄っていたのだ。仙台駅の駅舎はなんかいいのよね、とても。周りに雪があると、なおいい。私は雪になじみのない民だから、車の運転とか作物などの被害を気にしなくていいというのもあるだろうよ。あと釧路駅の駅舎も大好きだ。

 

仙台駅・2024



 

 

釧路駅・2018



 そんな私でもいちおう雪が嫌になったことはある。私は香川に住んでいた2年間だけ車を運転していたのだけど、県を跨いだ調査で前入りしたとき、翌朝になるとドカ雪になってたんだ。控えめに絶望した。おいおい四国でこんなに雪は降らんだろうよ。だけど現実は車に雪が積もってるし、道路も雪まみれだ。事前にスタッドレスタイヤなんかつけてねえし、私は雪の中を運転したことがない。さらにここはなじみのない道路ときたもんだ。指定の場所まで60分ていど車が動かせるのかわからない状況で、よくもまあ無事でいられたと思う。

 それに宿泊したホテルも安価なボロ宿だったのでダニかなんか知らんけど目が覚めたら身体は痒いし、ろくでもねえ朝だったのは覚えている。あまりに動揺しすぎてなのか、雪の写真は撮ってなかったみたいだ。目的地に近い場所に辿りつけて安心したみたいで、時間調整のために寄った喫茶店のモーニングだけは撮ってあった。

モーニング

 

 

 閑話休題。仙台駅を出てホテルに向かおうとすると、まず空気がよかった。京都はただたださみぃんだけど、仙台とか北海道の空気は冷たく鋭い気がする。こういうのがいいんだよ。旅行に来たって感じがするな。ここから先を書いていたのだけど、操作ミスでけっこう消えてしまい、とても複雑なのでここまでにします。

 次回、「せり鍋の予約は1か月先まで埋まってる」です。私はそんな見通しを立てて仙台に来たんじゃねえんだよ。ネットでひっかかるようなお店に電話してみてもせり鍋はすごく人気があるようで、電話口からは「 」の回答だったのでした。

 

 

 

仙台になりたい・1

 フェリーで仙台に行ってきた。一日かけて名古屋から仙台に行くやつだ。フェリーの中で一泊するなんて最高じゃあないか。個室なら冷蔵庫・風呂・トイレ、ベッドorオフトゥンまであるんだぞ。予約は個室にしたからすこし費用が高くなったがな。まあそれはよい。個室タイプはベッドのある洋室かオフトゥンの和室かを選べたので、私は和室にした。

(利用を終えた今だから書けることなのだが、和室じゃなくて洋室にしたらよかった。なんでかって、フェリーの揺れと同時に和室の障子がカタカタとビートを刻んでたんだ。そんなもんフェリーは海でずっとどんぶらこしてるわけなんだから、障子の存在を聴覚でも常に感じられるってワケ。)

 

 よし、部屋の予約もできた。めちゃくちゃ楽しみだ。船窓から海や鳥を眺めながら作業するなんて最高なんじゃないか。鳥がいるかどうかは乗ってみないとわからんがな。高松――三ノ宮間のフェリーでは鳥をたくさん見たのを覚えているな。フェリーに大浴場があるのも楽しみだ。

(ちな、けっきょく旅中は一瞬も作業をしなかった。海はほんとにきれいだった。フェリーの中はずっとYouTube見てた。自宅や近所でできることを、旅先でするのが贅沢なんよね。仙台を歩いて、ひさしぶりに遊び呆けた。)

 

 なにより、寒いうちに仙台へ行きたかったんだよな。せり鍋が食べたいし、あるていど雪も降っててほしかったんよ。雪が降ってたほうが、気持ち的にせり鍋はおいしくなるもんな。明日の朝にコンビニへフェリー代金を振り込みに行こう。勝ったなガハハ。

 

 朝は眼の覚めたベッドの中で名古屋までの片道新幹線を予約し、名古屋港までの導線を確認してコンビニにフェリー代金を振り込みにいった。あとは今日一日かけて最低限の情報収集と着替えなどのフェリーに乗る準備をしよう。こういうのは支度とか旅程でどうしようか考えるだけで楽しいからさ。

 

 想像力豊かな皆様には既にフェリーの風景が浮かんできたことだろう。さっそくこれからフェリーに乗るまでと乗ったあとのことが書かれるはずだったんだぜ。そして、「フェリーで仙台に行ってきた」のタイトルになるのだ。

 

 じっさいは、「フェリーで仙台には行けず、(あまりに悔しいので)、仙台から名古屋にフェリーで帰ってきた。」になる。ここから、どうしてそうなったのかを書いていこう。

 

 コンビニで振り込みが完了した。もう私の勝ちである。入金完了の反映が遅いなと思いつつ昼に届いたメールは、「あなたが予約した便のフェリーは欠航になりました」だった。どな・いしろっちゅ・うねん。まあ、「波が荒くて転覆しちゃった、てへ。」よりかはいいので、安全第一なのはこちらとしてもありがたいのですよ。いのちをだいじに、でいこうぜ。無理して出航しなくてぜんぜんオッケーです。

 

 だがしかし日程的にここで仙台に行っておきたい。暖かくなる前に、まだ寒い時に仙台に行っておきたいんだ。私は寒い時にせり鍋が食べたいんだよ。大事なことだから何回でも書くぞ。

 

 それにまあいちおう、はじめての東北新幹線にも乗りたかったし。このタイミングを逃すわけにはいかなくて、京都から仙台は陸路で行くことにした。私が今年に入って書いた記事「パワープレイ」「万難を排して」のように、なにがあってもやりきらねばならんときがあるんだよ。大人だからな。

 

 そしてこれはもうラッキースケベならぬ、ラッキーハプニングである。東京に行く用ができてしまった。東北新幹線の乗り換えがあるからね。それならもう、往路は陸路で行ってよかったとまで思えるようにしてやるぜ。そのためには、東京で会うことのできるであろう先生に連絡するしかあるまい。そしてこれがまたありがたいことに、東北新幹線乗り換えのタイミングで先生とご飯に行けた。おいしかったねぇ。

 

 それでまあなんやかんやあってはじめて東北新幹線に乗ろうとしたのだけど、グリーン席を買っていたのに予約の便を乗り過ごしてしまった。乗車に間に合わなかったとかではなく、ホームの待合室にいたのに、だ。メールを返したり、考え事をしてたらこれだよ。「発車は15:20だから15:30と間違えないようにしなきゃな」と思いながら待合室に座ったのはなんだったんだよ。くそがよ。私が待合室のベンチを立ったのは15:26だよ。ばかがよ。

 

 駅員が教えてくれた「救済措置」を利用して、追加料金の要らない自由席に乗ることにした。もうこれはしゃあない。座れるのは自由席になるけど、東北新幹線ではあるので、目的は達成できているはずなのだ。それにお金のことを考えると、ハードコンタクトレンズを紛失するのに比べたら安いもんだ。しかしグリーン料金4,000円を無駄にしたのは悔やまれるな。これはほんとうにひどかった。しゃあない、しゃあない。

 

 まだ仙台に着いてねえよ。まあとにかくひさしぶりに楽しめた仙台旅でした。まだまだ書きたいことはたくさんあるので、「仙台になりたい」をナンバリングして楽しみをとっておくことにします。旅中は日記代わりに携帯でメモしてたので、読み返してブログにするのも楽しみです。続劇。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

万難を排して

 人前で喋るイベントが終わった。50分の間に嬉しいイレギュラーと嬉しくないイレギュラーが起こっていて、その瞬間に私の声は笑っていたと思うし、クソデカため息が出そうになったりもしたけれど、まあいつも通りにやりきったと思っているよ。

 

 私のイレギュラーは会場にとってもイレギュラーだったはずで、当の本人にはライブの演者のような緊張と興奮と心地よさがありました。壇上に立ったら誰もが演者ですもんね。私は音楽のライブをやったことないんですけど、もしかしたらあんな感じなんじゃないんかと思っています。

 結果は合格というか、パスできたようでした。準備とか応援してくださったみなさまがた、ありがとうございました。

 

 2月と3月はほどほどに作業して、年度末までに旅をやろうと思ってます。

 

 

 

 

 

 

人から奢ってもらうねぎしがいちばんうまい【1月出張】

 ありがたいことに1月は動き回っていた。昨日ようやくそれが落ち着いたと思っていて。といってもさっそく次の日から趣味に出かける元気もなく、一日中自宅で競馬をしながら惰眠を貪った。「惰眠を貪る」っていうのは、「なすべきことをしないで、いいかげんに暮らしている」という意味もあるらしい。私は競馬がしたかったので寝てはいないし、モニターとノートパソコンで二画面を見ながらじっと座っていた。それに今日は節分だというのではじめて回転寿司屋の恵方巻をテイクアウトし、東北東を向いて食べました。2月ももうちょっとすることがあるので、明日からがんばります。

 

 タイトルの通り、1月出張時は後輩に会ってねぎしをご馳走してもらった。ご馳走したいというのならお気持ちありがたくもらいましょう。どうも後輩が参っているときに呼び出してご飯をご馳走したお礼だというので、そんな理由があるならわざわざ記事に書いてまでして私の後輩思いアピールでもしておきましょうか(ただしくはご飯の連絡をしたタイミングで後輩が参っていた。参っていたのを知っていてご飯の連絡をしたのではない)。マズい状況からは脱したみたいなのでよかったです。

 

 そんなところに私にもまあまあ腹の立つことがふってきて、私にどうできるかを考えていた。解決や処理のできることでも、気持ちが悪いのは気持ちが悪い。そんな私の状況は知るはずもないのだけど、ベストというかもはやジャストなタイミングでまったく関係のないところから茶番じみた連絡をいただけたり、栃木県の餃子が送られてきたりした。ユーモアとか食料っていうのはほんとうに嬉しい。くそありがたい。これを見たみんなもどしどし私に食料を送ってくれよな。

 

 なんかまあいろいろ救われましたっていう出来事でした。

 

 

 

後光差す年始

 なんやかんやあって、ありがてぇ年始でした。

 

 件の折り畳み自転車を売却した。昨年8月31日に転んでしまい、私と一緒に救急車で運んでもらったやつだ。「救急車に載せた」という点においては、プレミア感が付与されてたんじゃないだろうか。

 転んだ後も懲りずに「ちょっと労働」の通勤に使ったりもした。だけど、「駐輪にお金を取られる・夜は外灯少なくて暗い・ふつうに寒い」の三重苦で年末に勤務地から引き上げた。

 

 ああ、使い道がなくなってしまった。引き上げたとて、置き場所がない。まあもともと部屋に入れてたんだけど。いったん部屋から出してしまって、すっきりしてたんだよな。もう部屋になくてええわい。じゃあ処分か。自分で処分するのにはお金がかかるし、どうせならなにかになったほうがいい。しかし、やっすい値段で買いたたかれるのも癪なので、友人に譲る連絡を先にした。要らないそうだ。じゃあ売りますわぁ。

 

 売るならそれなりの準備はさせてもらいましょうか。売却する前に見積もりをとったりamazonの新品料金ページを示したりなどしてリサイクルショップに持ち込むと、5,000円で売れた。大満足である。店を出たときに野生のおっちゃんから声をかけられて、「いくらで売れました?」というので、(...うっ、眼をつけられていたのか)「5,000円でした」と答える。

 すると、「おお、それはかなりいい値段だ」と返ってきた。売却者をいい気分にするために店側が用意したサクラかと思ったよ。いやだけど私もかなりいい値段がついたと思ってたんだよな。買ってから5年も経ってるし、昨年クラッシュもしてたわけで。それじゃあやっぱり、救急車プレミアが付与されて買取価格UPに繋がったんだろうよ。

 

 

 

 

 

 

 

年末年始パワープレイ

 謹賀新年。今年もよろしくお願いします。

 

 年末は出張で香川に行った。むちゃくちゃよかった。岡山駅から高松駅マリンライナーも天気に恵まれ、車窓が最高すぎてね。

 

 高松駅に着いてからも、商店街を歩くのが楽しすぎた。たぶん、香川の大学院を修了してから、5年間いちども四国に行くことがなかったからだと思う。修士課程の指導教員にも会いに行き、楽しそうに話しているところを見て、来てよかったと思えたしまたしばらく頑張ろうと思いました。

 

 1月も出張あります。対戦よろしくお願いします。