スイカが好きなフリをする

博士後期課程D3/看護学/障害学/社会学/研究や旅行、日常で思ったことなどを楽しそうに書いています

仙台になりたい・1

 フェリーで仙台に行ってきた。一日かけて名古屋から仙台に行くやつだ。フェリーの中で一泊するなんて最高じゃあないか。個室なら冷蔵庫・風呂・トイレ、ベッドorオフトゥンまであるんだぞ。予約は個室にしたからすこし費用が高くなったがな。まあそれはよい。個室タイプはベッドのある洋室かオフトゥンの和室かを選べたので、私は和室にした。

(利用を終えた今だから書けることなのだが、和室じゃなくて洋室にしたらよかった。なんでかって、フェリーの揺れと同時に和室の障子がカタカタとビートを刻んでたんだ。そんなもんフェリーは海でずっとどんぶらこしてるわけなんだから、障子の存在を聴覚でも常に感じられるってワケ。)

 

 よし、部屋の予約もできた。めちゃくちゃ楽しみだ。船窓から海や鳥を眺めながら作業するなんて最高なんじゃないか。鳥がいるかどうかは乗ってみないとわからんがな。高松――三ノ宮間のフェリーでは鳥をたくさん見たのを覚えているな。フェリーに大浴場があるのも楽しみだ。

(ちな、けっきょく旅中は一瞬も作業をしなかった。海はほんとにきれいだった。フェリーの中はずっとYouTube見てた。自宅や近所でできることを、旅先でするのが贅沢なんよね。仙台を歩いて、ひさしぶりに遊び呆けた。)

 

 なにより、寒いうちに仙台へ行きたかったんだよな。せり鍋が食べたいし、あるていど雪も降っててほしかったんよ。雪が降ってたほうが、気持ち的にせり鍋はおいしくなるもんな。明日の朝にコンビニへフェリー代金を振り込みに行こう。勝ったなガハハ。

 

 朝は眼の覚めたベッドの中で名古屋までの片道新幹線を予約し、名古屋港までの導線を確認してコンビニにフェリー代金を振り込みにいった。あとは今日一日かけて最低限の情報収集と着替えなどのフェリーに乗る準備をしよう。こういうのは支度とか旅程でどうしようか考えるだけで楽しいからさ。

 

 想像力豊かな皆様には既にフェリーの風景が浮かんできたことだろう。さっそくこれからフェリーに乗るまでと乗ったあとのことが書かれるはずだったんだぜ。そして、「フェリーで仙台に行ってきた」のタイトルになるのだ。

 

 じっさいは、「フェリーで仙台には行けず、(あまりに悔しいので)、仙台から名古屋にフェリーで帰ってきた。」になる。ここから、どうしてそうなったのかを書いていこう。

 

 コンビニで振り込みが完了した。もう私の勝ちである。入金完了の反映が遅いなと思いつつ昼に届いたメールは、「あなたが予約した便のフェリーは欠航になりました」だった。どな・いしろっちゅ・うねん。まあ、「波が荒くて転覆しちゃった、てへ。」よりかはいいので、安全第一なのはこちらとしてもありがたいのですよ。いのちをだいじに、でいこうぜ。無理して出航しなくてぜんぜんオッケーです。

 

 だがしかし日程的にここで仙台に行っておきたい。暖かくなる前に、まだ寒い時に仙台に行っておきたいんだ。私は寒い時にせり鍋が食べたいんだよ。大事なことだから何回でも書くぞ。

 

 それにまあいちおう、はじめての東北新幹線にも乗りたかったし。このタイミングを逃すわけにはいかなくて、京都から仙台は陸路で行くことにした。私が今年に入って書いた記事「パワープレイ」「万難を排して」のように、なにがあってもやりきらねばならんときがあるんだよ。大人だからな。

 

 そしてこれはもうラッキースケベならぬ、ラッキーハプニングである。東京に行く用ができてしまった。東北新幹線の乗り換えがあるからね。それならもう、往路は陸路で行ってよかったとまで思えるようにしてやるぜ。そのためには、東京で会うことのできるであろう先生に連絡するしかあるまい。そしてこれがまたありがたいことに、東北新幹線乗り換えのタイミングで先生とご飯に行けた。おいしかったねぇ。

 

 それでまあなんやかんやあってはじめて東北新幹線に乗ろうとしたのだけど、グリーン席を買っていたのに予約の便を乗り過ごしてしまった。乗車に間に合わなかったとかではなく、ホームの待合室にいたのに、だ。メールを返したり、考え事をしてたらこれだよ。「発車は15:20だから15:30と間違えないようにしなきゃな」と思いながら待合室に座ったのはなんだったんだよ。くそがよ。私が待合室のベンチを立ったのは15:26だよ。ばかがよ。

 

 駅員が教えてくれた「救済措置」を利用して、追加料金の要らない自由席に乗ることにした。もうこれはしゃあない。座れるのは自由席になるけど、東北新幹線ではあるので、目的は達成できているはずなのだ。それにお金のことを考えると、ハードコンタクトレンズを紛失するのに比べたら安いもんだ。しかしグリーン料金4,000円を無駄にしたのは悔やまれるな。これはほんとうにひどかった。しゃあない、しゃあない。

 

 まだ仙台に着いてねえよ。まあとにかくひさしぶりに楽しめた仙台旅でした。まだまだ書きたいことはたくさんあるので、「仙台になりたい」をナンバリングして楽しみをとっておくことにします。旅中は日記代わりに携帯でメモしてたので、読み返してブログにするのも楽しみです。続劇。