(3月、カッフェにて)
中学卒業以来なのでその友人と会ったのは10年ぶりぐらいになる。
えっ。友人?ここにおったん。友人て昼間はここで働いて夜はホストしよんだっけ?
っは?そんなん初めて言われたわ。ごめんわからんかった。
まじ?
(5月、同カッフェ)
あれ今日ホストは?
今日な、替わってあげたんよ。
まじ?
あとでボコボコにするからな。
相手は仕事をしていたので私は笑いながらその場を離れた。
次会うのがいつになるかはわからないが、その時が楽しみである。
時間が経っても、昔と同じような付き合いができるというのは嬉しいものだ。
昔に戻りたいつもりはないが、現実逃避のような思い出し楽しみをすることができる。
現在が昔のままではないとわかっているからこそいいのかもしれない。
時間が経ったな、またやっていこうと思う。
(三ノ宮)
散歩をしていると、京都の珈琲屋でアルバイトをしていた時の友人に会った。
4年ぶりくらい。
実際に会うことはなくてもインスタグラムで写真を見ていたのでなんとなくわかった。
というより、「この帽子が似合う友人」は私のなかで彼くらいしかいないのだ。
かっこええのよ。
それは私の友人が少ないともいう。
帽子とすれ違ったのをわかって、声をかけたらその人だった。
私も帽子が好きになってよく被っている。
始まりはキャスケットからだった。
5年くらい前、名古屋で先輩と会ったときの私もくたびれたキャスケットを被っている。
今は野球帽に落ち着いている。
私は野球とサッカーが致命的にできない。
友人とプロの野球を観戦に行ったことがある。
あれは怖いな。
どんな席にいても球が飛んでくれば、私は避けられないし、素手で掴むこともできない。
当たり所が悪くて大きなダメージを受けると思う。
友人と試合を観戦するのはいいな。
しかし途中で飽きてしまっていた。
結局、観ることについてはよくわからず、球場内の出店を何度も歩いて見て回って楽しんでいた。
バスケットボール、テニス、バレー、卓球、バドミントンは好きだ。
小中高校生活で、バスケ、卓球、バドミントンに所属をしていた。
スポーツ要素が盛り込まれている映画を見ると、すごく感情移入できるし思い出す。
仲間と試合でうまいこと決めたり、できないことができるようになると、えもいわれぬ感動があるよな。わかるぞ。
映画を通して、スポーツをしていた時にあった感情はこういうことだったのかと感じる。
卒業した中学校でサッカーの大会が開かれていた。
それを選手の父親とおぼしき人が、選手からは確認できないような場所で試合を見に来ていた。
子供の試合を見にきてるんよな。
私が小学生の頃、バスケットボールの試合に出ると父親が見に来ていた。
父親がどんな気持ちだったのだろうか、と思う。
自分の子供の普段見ない面や思わぬ成長を見ることがあるのか。
なにもなくても、自分の子供が何かしているのを見るのってなんかいいなって思う。
それはいい休みの日だ。
(食品スーパー、夜)
4歳くらいの子が反射する窓ガラスに向かってソロダンスをキメていた。
ロックよりだったのでほんとうにキレキレだった。
生まれかわったら俺もダンスしよっと。