スイカが好きなフリをする

博士後期課程D3/看護学/障害学/社会学/研究や旅行、日常で思ったことなどを楽しそうに書いています

笑いを我慢するはなしと自転車について

よく笑う方だ。
時に我慢することもある。




5月上旬、出先で体調不良を感じた。
まずいなと思った私はホテルに帰ってなにもできずにベッドへ臥していると下痢が止まらなくなった。
トイレに行くために眼が覚める。しんどい。
食欲も不振である。



拠点に戻ってもそれは続いた。
大学で先生に会うと、
「3日前から下痢が止まらなくて食欲がないんです。私死ぬんでしょうか。」
と伝えると
「胃腸炎なんじゃない?シッシッ」




と、久しぶりに向けられた効果音で祓われた。
腸炎。聞いたことあるぞ。
そしてエレベーターに一緒に乗った。
降りれば、ごきげんようと言って別れた。
えらい優雅なのな。



症状が続くのはよろしくないので、家の近くの病院に行った。
症状を伝えると、聴診が始まった。

医者「お腹も変な音してないね~。ここ押したら痛い?」
→痛くないです。

医者「最近なにか変なもの食べた?牡蠣とか。」
→食べてないです。具合が悪くなった日は焼いたハンバーグにたくさんのにんにくをかけて食べました。(笑いを堪えながら恥ずかしさも含めて言った)

医者「にんにくは関係ないね」と言いながらも途中から目と口が笑っていた。
ずるいぞ。私我慢したんだぞ。



笑顔のある診察。
医者の鏡だった。

付き合いの長い美容師はタバコを吸いながらカウンセリングをする。
美容師の鏡だ。



医者からは食事をお粥かウィダーに制限されたのでお粥ばかりつくって食べていた。
お粥にはねぎとわかめと卵くらいしか入っていないので食べているうちは優しくなれた気がした。



  

自転車について。
私は自転車によく乗る方だ。
尾道から道後温泉まで1日中自転車をこいでいたことがある。
道後温泉のホテルを予約していたので、途中で果てるわけにはいかなかったのだ。
しまなみ海道尾道→愛媛はそこまで問題はなかったものの、愛媛→道後温泉の道のりがひどかった。
あの峠はなんなんだ。
私ほとんど自転車を押していた。
道後温泉では観光もせず、くたばったように寝た。


あとは琵琶湖を一周したこともある。
自転車で走ってみると琵琶湖は思ってたよりでかかった。
彦根城は見た。
湖沿いでバス釣りやバーベキューをしてる様子が楽しそうだと思いながらペダルを回した。
道が分かりにくい。
全然スムーズに一周できなかった。
この時の私は方向音痴だった。
今は東西南北の感覚が身に付いた。嬉しい。






自転車の楽しみが「まさにこれだ」という一説を見つけたので紹介。


「たまの休日も、自転車にまたがり、行ったことのない街まで足を伸ばすようになった。寂れた商店街の潰れそうな定食屋のトンカツがめちゃくちゃ美味しかったこと。小さな古本屋で学生時代に買えなかった遊人のエロ漫画全卷セットを大人買いしたこと。郊外にある風俗の呼び込みのクセが強すぎて面白かったこと。どんな街にも小さな発見と喜びが必ずあった。知らない街の空気を胸いっぱいに吸い込みながらキコキコと自転車をこいでいると、だいたいの嫌なことは「ま、いいか」で済ますことができた。子供の頃より大人になってから乗る方が楽しいなんて、自転車は不思議な乗り物だ。」


爪切男:死にたい夜にかぎって






この感動があるから私は知らないとこに行くとよく歩くし、自転車にも乗っている。