スイカが好きなフリをする

博士後期課程D3/看護学/障害学/社会学/研究や旅行、日常で思ったことなどを楽しそうに書いています

屋外でダンボールを持った教授のはなし

屋外でダンボールを持って足踏みをしながら一点を見つめる先生を初めて見た。



6\14

得意には思っていない連絡と調整をする。
快く返事をしてくださるので、ほんとうにありがたく思う。
貢献になることもある研究をしていきたいと思う。



夕刻

息抜きに学校から病院を散歩していた。
大学病院なのでキャンパス内に病院があると言えばいいのか、病院のとなりに学舎があると言えばいいのか、とにかく隣接している。

散歩をしていると、売店の前にダンボールを持った教授と同じ領域の先生のような人が噴水の方を見て足踏みしていた。
何をしているのか想像がつかなかったので、どんな状況にも応用できる「○○先生、なにか手伝いましょうか」とジャブを打った。




「良いところに来た。鳩がカラスにやられて亡くなったんよ。私らがここを離れたらカラスは鳩に攻撃を続けるんよ。私らはなにもできなくて。あなた鳩をこのダンボールに入れてこれる?」
先生の持つダンボールには既にタオルが敷いてあった。
鳩を包む用のタオルも別にあった。



「はい。病棟から手袋もらってくるのでこのまま見張ってもらうことってできます?あとこれ持ってるのお願いしてもいいですか。」

そして私は玄関から病院に入った。
夕方なので外来も終わってて人も少ない。
白衣を着た人がすれ違ったのでとりあえず声をかけて、手袋をもらった。
さすがのホスピタリティ。


手袋を装着して鳩をタオルに包みダンボールに入れる。
周りに散った羽を集めてダンボールに入れる。
やはりなにか空気中に舞っているようだったので、マスクももらってくればよかったとかなんとか嘆いていると「やっぱ看護師やな~」とあった。笑ってた。これは笑った。
大学院生がそれらしいことやってるのを思わぬところで見たら面白いんだろうな。
マスクは先生が持っていたのをつけてもらった。

そして3人で場所を探した。
日の当たるところ、土の柔らかそうなところ、静かなところ。
場所を定めると、
あの3人なんか穴堀りよるとか気にされたらどうしようとか言いながら先生は掘っていた。




あとで、
「私たち2人はあの場を離れることはできなかったの。鳩が動かなくなってもカラスは続けるし。」
2人が居ることでカラスは離れたそうだ。
足踏みが牽制や威嚇になってたのだろうな。


私も同じことをできる人でありたいな、と思った。
見たことをなかったことにして、いつもの生活に戻るのは気持ちがよくない。
気持ちの切り替えは得意ではない。




6\15
図書館ですれ違って、昨日はありがとうございました。と声をかけられる。

これは昨日の今日なのでわかるけど、感謝されるようなことを最近してないなあと思う。
したいことや仕事が偶然にも人の役に立つなら嬉しいし、遣り甲斐もある。
私は人の役に立つことを一番の目的には働けないと思う。
仕事が続けられないし、なんか不遜だ。
おこがま。