スイカが好きなフリをする

博士後期課程D3/看護学/障害学/社会学/研究や旅行、日常で思ったことなどを楽しそうに書いています

ジュク/ブクロ/六ヒル

 私はいつもiPhoneを使って記事を書いているのだけど、今回はじめてパソコンでブログを書いている。しかも、その場所は我らブロガーの主戦場、スターバックスなのだ。ちなみに今の時刻は18:30くらい。私は18時以降カフェインを避けて(※1)生活を送っているので、コーヒーを飲む気がなく、かといってお菓子一品でスターバックスの席を借りる気にもならず、(夕飯は自宅で食べてきたから満腹なのでお菓子すらも食べたくない)、お金はなるべく使いたくないのでドリップコーヒーの一番安いやつを購入した。

 

 カフェインを摂りたくないのなら、注文するコーヒーにデカフェのカスタマイズをすればいい。それはもっともだ。しかし私は追加でお金を払ってまで飲む気のないコーヒーを飲めるようにする気はない。ドリンクをデカフェにするには追加料金が必要なはずなのだ。

 

 お金を使いたくないのなら、家から出なければいい。それももっともだ。私は今日一日中家にいて、電話を待ったり、電話をかけたり、パソコンをしたりだったので家から出たかったのだ。

 

 記事を書いている場所が場所なので、やはりタイトルも洗練された東京っぽい感じになった。スターバックスはすごい。キレてますね。ジュク(新宿)とブクロ(池袋)については以前から私も知っていたのだけれど、それに関する略語「六ヒル」を先日知って感動した。能町みね子『結婚の奴』を読んでいて見つけたのだ。おそらく、六本木ヒルズのことを指すのだろう。あー早く誰かに六ヒルって言いたい。できれば東京の奴に。私は会話で「六ヒル」を使いこなして、ちょっとできる奴って思われたい。

 

 記事をこの勢いのまま書き進めたいのだが、通路を挟んだ隣の席に「背を向けて座ったちょんまげの男性」が席で魔法陣/練成陣(鋼の錬金術師より)(※2)でも書いてんのかってくらいものすごい速度で肘や手を動かしているので、視界に入って非常に煩わしい。そんなふうに書いていたら、もうそれが出来上がった/うまくできなかったようなので席を片付けて店の外に出ていった。隣の席はコロナ対策に飛沫が散らないように一人用になっているので、喋りまくる人がこないことになっている。ありがたい。だから、席に着いたとしてもだいたいは本を読んだり、スマホ(※3)を触ったり、パソコンをしたりなどする人が座るはずなのだけど、たまにそれとは違う人も座る。

 

 それとは違う人の中で、とくに厄介なのが、席で電話を始める猛者だ。私は喫茶店に行くと頻繁に困っている。私はいつもその人のことは知らないけれど、電話用の声(たぶんワントーン高い)も嫌だし、けっこう、いや、だいぶかなり気持ちが悪い。電話の内容は聞きたくはないのだけど、聞こえてしまう。電話に向けて話す声は人同士が対面で話す声より大きく、高い(気がする)。私はいつも、自分の会話が周りの人に聞こえてしまっていることに恥ずかしくないのだろうか、と思っている。

  5分くらいすると、隣にはおとなしい人が新たに座った。今日はいいことがあるかもしれない。嬉しい。

 

 ここまで書いたあたりで集中が切れた。私は今、紙粘土タイプの耳栓しかしてないんだよな、と思う。今まで私は人の声や物音がする場所に行くと、音楽の流れるイヤホンに、遮音ヘッドマフをして完全に外部の音を遮断してないと過ごすことができなかったのに、今や耳栓だけで過ごしている。耳栓では人の声が聞こえてしまうけれど、それがうまくスルーできるようになった。もちろん今でも耳栓だけでは過ごせないところも多い。ちなみに私の「多い」は、95%だ。うまくスルーできるというか、聞こえなくなってしまったとも言えるんじゃないかな。よくなってんのか、わるくなってんのか。まあでも、さすがスターバックスっす。サードプレイスとはよく言ったものです。

 あと、最近は8時間くらい眠れるようになった。以前の私は、4.5時間以上眠ることができなくて、けっこう困っていた。だから日中眠くなる。これがなかなかやっかいだった。眠れる時間が延びることについては、嬉しく思っている。眠らなければやっていけなくなっているのでは、とも感じている。

 

 そんなふうに書いていると、おとなしい人が席を立って店を出るっぽいムーブを始めた。お、おい、やめておけ。あなたはまだその席にいた方がいい。まあそんな願いもかなうはずがなく。だけど時刻も19:56なので、店全体の客の数もかなり減ってきていた。これはもう私のターンなのでは?人が少なくなってしまえば、スターバックスはもう私の独壇場である。まあ確かに、みんな風呂に入って寝る時間だもんね。そういえばまだコーヒー飲んでないや。もう冷めてしまったんだろうな。ここでは、温かい/冷たいはどうでもいいんですけどね。集中が切れたので、あとはスーパーで何を買って帰ろうかばかり考えている。先日買ったモンブランむちゃうまかったんだよな。もうケーキ買って帰ろうかな。

 

 いつからなのか、お店は20:00閉店になっていた。スタバの人に、はよ出ろって言われました。ほんとうにすみませんでした。秒でパソコンを閉じました。まあもちろんスタバの人はそんなふうには言わなかったけれど、丁寧に退店を促してくれて、優しかったです。

 

 

(※1)香川の大学院(修士課程)にいたとき、23時ごろ指導教員の研究室でコーヒーを出してくれたのを思い出した。そのとき私は断る理由を準備しておらず、さらに状況を考えると余計に断りにくかったので、いただきました。

 夜に関係することでいうと、修士論文提出締め切りの前夜は同期の院生5割が院生室で朝を迎えたことがある。何故かみんな帰らない(帰れない)ので、お祭りみたいだった。もちろん私は同期と仲が良くなかったので、そのお祭りは一人参加なんですけど。だから誰もいない別の院生室にいました。各院生の指導教員も帰っていないみたいで、もちろん私の指導教員も付き合ってくれて、ありがたかった。そこから私が感じていたのは、教員たちの「どこにそんな体力があるのか」というもので、疑問ではなく、恐怖に近かった。「仕事」だけじゃあできねえよ、と思っていた。お祭りには参加しているけれど、私は起きてばっかもいられないので、空き教室を探して一人で仮眠した。暖房が付かなくてすごく寒かったのを覚えている。たぶん12月くらい。まあどれだけつらくても「12時間後の私は風呂に入っているしな」などの魔法を使ったと思う。気分転換に深夜2時ごろ、シャワーを浴びるため家へ帰りました。シャワーを浴びたら、24時間スーパーで焼き芋とヨーグルトを買い、お祭りに戻りました。屋台で買うような焼きそばとか牛串ではないのです。

 

(※2)国家錬金術師は練成陣を書かなくても、両手を合わせたり、指パッチンするだけでいいです。(荒川弘鋼の錬金術師』より)

 

(※3)私は携帯電話のことを「スマホ」とは言わない。先日美容院に行った際、美容師に「ケータイ(携帯電話)を鞄の中に忘れた」と伝えると、意味は汲み取ってもらえたのだが、私はそのあとシャンプーを受けている間ずっと引っかかっていた。「「「もしかして携帯って言い方はおじさんなんじゃないか」」」

iPhoneandroidなどの端末を日常生活で何と呼ぶか聞いてみたら、「スマホ」と言うらしい。だけど、「スマホ番号」とは言わず、「携帯番号」と言うらしい。時代はハイブリッドである。