スイカが好きなフリをする

博士後期課程D3/看護学/障害学/社会学/研究や旅行、日常で思ったことなどを楽しそうに書いています

長野県まとめ

電車で隣に座っていた人は、長野県出身らしい。その人は青春18切符を持って、たくさんの駅を通過した証拠である切符に押された判子を見て、紙パックのお酒を飲んでいた。ほんとうにかっこよかったんだ。

それがきっかけで、私は移動中に紙パックのお酒を飲むようになったし、『鬼ころし』みたいな日本酒が好きだ。ただ、私はその切符を持たずに紙パックのお酒だけを持っているものだから、他の誰かにかっこよく写ることはないと思う。『こっちは仕事で疲れてるんだし。電車に乗って座ったと思ったら早々に酒飲み始めるなし。』くらいなら他の誰かは思ってくれてるんだろうな。いや、そもそも見てすらいないか。

その人と山科駅で降りて、一緒に駅そばを食べて、「関西の出汁がときどき食べたくなるんですよ」みたいな話を聞いて、別れた。

そのとき私は山科駅に初めて降りた。科目の『か』を『しな』って読むからかっこいいと思っていたんだ。私には科挙の『か』なんて例えは挙げられない。科目がもっとも親しみがあった。ただ、科挙って書いてみたかっただけなんだ。

旅行に関する本を読んでいてそんなことを思い出す。

スズキナオ:深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと

電車の中ではその人の出身である長野県について聞き、そのあと私は長野県にとりあえず行った。それまで行ったことがなかったので、とてもいい機会だったのだ。長野県でしたいことは道中に電車の中で決めた。実はそれが楽しかったりもする。初めて行った先だからといって特別なことはせず、どこででもできることをわざわざ長野県に行って、する。贅沢な時間だ。

その道中でも、長野県でも、おもしろいひとたちに出会うことができた。旅行に出ると、思いもしない出会いがある。私は出会いを求めてギラギラしているのではなく、自然にそういう機会がある。それは非日常で、なんともココロオドルものである。他人だった人と話をして、一緒にご飯まで食べることや、なにかをご馳走してもらうことまである。別れたのに、なぜかもう一度出会ってしまうこともある。

僧侶、高専の男子学生、関東の女子大生たち、バーみたいなとこで出会ったアメリカに住む日本人パティシエ、ビールおごってくれた常連のおにいさん、その人たちに教えてもらって地獄谷野猿公苑で見た雪山の温泉に入る猿たち。

20180418僧侶のはなしhttps://kamoriv.hatenablog.jp/entry/2018/04/18/213000

20180510長野県のはなしhttps://kamoriv.hatenablog.jp/entry/2018/05/10/213000

それから、香川の大学院に行っていたときに同期の人が長野県松本市でお土産を買ってきてくれた。そのお土産を食べきれないので大学にいる人たちにも渡したら、喜んでくれたんだ。

20180907お土産のはなしhttps://kamoriv.hatenablog.jp/entry/2018/09/07/205803

その人は長野県の勉強会に行っていたらしい。そして、深夜バスで行ったらしい。あなたその体力どこにあるんですか。60歳代だったはずなんだけどな。しかしまあ、年齢と若さは比例するものではなくて、体力もあんまり関係ないのだよな。私はその人にたくさん励まされ、本音を話し、鼓舞され、なんか助けられて修士課程を修了した。ありがとうございます。この年度内には挨拶に行きますのでね。

24歳くらいからいろんな経験がつながってきた、と感じた。26歳頃にはそれがおもしろくなってきて、今月28歳になる。終わったと思ったことは終わってなくて、思いもしないところで繋がって、だんだんとおもしろくなってきている。あと、成長があったと思ってしまう日が増えてきた。